床の間のある部屋にある組子の建具
床の間のある部屋にある組子の建具

茨城再見聞

 潮来市潮来の水郷旧家磯山邸は、水運の要所として栄えたいにしえの潮来の情緒を伝える宿。築120年を超える日本家屋を同市が譲り受けて、3年ほど前に修復。宿のほか、500円で抹茶と和菓子が楽しめる喫茶スペースの顔もある。

 見どころの多い屋内で目をひくのが、あちこちに施された組子の建具。来場者が、じっと見入ってしまう様子は珍しくないという。

 メインと呼べるのが、床の間のある奥座敷にある幅一間ほどの建具。「職人が半年かけて仕上げたと伝え聞いている」とは、磯山邸管理事務所の堀内信義さん。5つ以上の幾何学パターンが組み合わされていて、パーツの幅が数㍉程度の極めて緻密な箇所もある。

縦型の建具

縦型の建具

 意外な魅力を放つのが入口を入って右手にある縦型の建具。もとは欄間として横向きに設置されていたものを、修復時に窓として付け替えたという。窓の先の緑の影響もあって、洋風のイメージを抱かせる。「すばらしいものは、和洋の魅力を兼ね備えているのでしょう」と堀内さん。磯山邸☎︎0299・94・2800。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう