休耕田がハナショウブの園に リタイア後に一念発起 近年はホタルも(茨城・大子町)
早咲きの花と蛭川さん(6月6日撮影)

 大子町山田の蛭川博美さん(75)宅の休耕田は、ハナショウブの名所でもある。広さは、約1500平方㍍。約1000株が植えられていて、間もなく見頃を迎える。

 名所として知られるようになったのは、蛭川さんの地道な整備の結果だ。

 仕事をリタイアした10年前。ふと目を向けた休耕田に咲くハナショウブが目に入った。かつて、母が植えた数株が、たくましく生き続けていたものだった。

 「急にいとおしくなった。それまで、見向きもしていなかったのにね」

 花の手入れはほとんど経験がなかったが、株分けしたり、種から苗を育てたり、施行錯誤しながら整備を進めた。

 5年ほど前から地域に知られるようになり、知人がホタルを放すようになると、「ホタルの里山田」と呼ばれることもでてきた。

 蛭川さんは、「名所というほどのものではないけど、自分が育った場所がみんなに褒められるのはうれしいもの」と話している。

 場所は、同町山田にある山田集会所の西側。開花中は、同集会所に駐車が可能。なお、個人宅のため、観賞マナーに配慮を。

 

 

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