
メロンの生産量で日本一の鉾田市が、メロンの最盛期を迎えている。3代にわたってメロンを栽培する深作農園の直売所(同市台濁沢)にも、ずしりと重いメロンがずらり。県外からも訪れる“鉾田のメロンファン”を喜ばせている。
同農園の社長、深作勝己さんは、「鉾田が全国に誇るメロンの味と伝統を守り、さらに魅力的なものに育てることにやりがいを感じている」と、畑、店を飛び回っている。
同園は、シーズンの間に複数種のメロンを栽培し、そのときどきにおいしいものを販売する。今のメインは、イバラキングとメロディーグリーン。それぞれ、ジューシーで甘みが強い。
近年の猛暑は、メロン農家の悩みの種だという。深作さんは、「メロン栽培にとって、温度管理はとても大切なもの。いつも試行錯誤、昔と同じ事をしているだけでは、伝統の味は守れない」と話す。特に今年は、春の天候が不安定だっため、細心の注意のもとで栽培を続けたという。それらを受けた今年のメロンは、「質も量もとてもいい」と深作さんは笑う。
メロンを客に手渡す際は、最高の状態で食べるための追熟の方法を記したチラシを添える。「3~7日常温で追熟してから食べてほしい。冷蔵庫では追熟は進まない。冷蔵庫に入れるのは、食べる2、3時間前で」と深作さん。