3人で満足の着こなし 太田西山高生がきもの装い世界大会に出場(茨城・常陸太田市)
世界大会に出場した着物を着た(左から)桜田さん、冨田さん、森戸さん

 常陸太田市の県立太田西山高校(湯浅洋之校長)の3人が、このほど東京で開かれた「全日本きもの装いコンテスト」の世界大会に出場した。目標だった入賞はかなわなかったが、「精いっぱい頑張れた」と笑顔だ。

 同コンテストは、和装の着こなしの美しさを競うもの。主催は全日本きものコンサルタント協会で、50年以上の歴史がある。世界大会には、外国人しか参加できない「外国人の部」もある。

 3人が参加したのは、「学校対抗の部」。全国6地区から12チームが出場した。それぞれ、各地の地区大会を勝ち上がってきた強豪だ。

 3人は、いずれも2年生の森戸芽衣さん(17)、冨田凜さん(17)、桜田茜さん(16)。練習は、市内の着物コンサルタントの寺門弘子さんを講師に迎えて、昨年9月以降、週に2~3回のペースで取り組んだ。3人とも着物を着るのは七五三以来で、着付けを学んだ経験もなかった。

 学校対抗の部は、3人1組のチーム戦。それぞれに自分で着付けるが、着付ける速さを合わせるなどのチームワークもポイント。寺門さんは、「3人とも、いつも前向きで一生懸命。上達しながら、息も合っていきました」と振り返る。世界大会の競技後は、緊張が解けて涙がこぼれた。

 冨田さんは、「その日の心の状態によって着付けの仕上がりが違う。奥の深さを感じた」。森戸さんは、「成人式は自分で着物を着られたらいいな」。桜田さんは、11月に水戸市で行われる同コンテスト関東大会の「振袖の部」への挑戦も考え中だ。

 

 

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