調理人人生第2章 元給食調理員が自宅敷地でお好み焼き店(茨城・潮来)
客に話しかけながらお好み焼きを焼く平山さん

 潮来市堀之内の「お好み焼き てっぱん」は、長年、給食の調理員として働いた店主、平山明子さん(62)が、退職を機に開いた店。開店から3年になる。

 店の場所は自宅の庭で、広さは約33平方㍍(10坪)。お好み焼きやラーメン、焼きそばなどのメニューは、一番高くても500円。380円のお好み焼きのプレーンは、平山さんが孫のアドバイスをもとに作った子ども向けの味。コーンが隠し味。焼きそばは盛りの良さも自慢だ。

 平山さんは、子どもの頃から料理が好きだった。4人きょうだいの末っ子ながら、忙しい両親を手伝って夕飯のおかずを作ることもあった。

 給食の調理員の仕事は、料理好きが高じたもの。保育園などに約20年勤めた。

 店を開こうと思ったのは、40代のときに病気をしたことがきっかけ。「60歳になった時に元気だったら、自分の店を開こう」。そう決めたら、元気がわいた。

 平山さんが子どもの頃は、お小遣いを握りしめて行ける店が近所にいくつもあったという。「おなかが満たされたり、お店のおばちゃんに相談に乗ってもらったり」。そんな店にしようと決めた。

 はげみは、「おいしかったの笑顔。何よりうれしいの」と、平山さん。

 開店時からの常連という柳町百香さん(17)は、「居心地がよくて、つい長居してしまう」と笑顔。前島麻果さん(18)は、「いろんな話を聞いてくれて、家族みたいに自分を心配してくれる」と話す。

 店の営業時間は午前11時~午後8時。月曜と木曜が休み。同店☎︎0299・64・5887。

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