カラフルな傘を夏の風物詩に サン・スカイ・ヒタチタガ
日立市の多賀市民プラザに展示された傘

茨城再見聞

 日立市千石町の多賀市民プラザ広場がいま、上空で広げられた傘、約250本で覆われている。傘は、色も素材もそれぞれで、晴天の日は、広場にカラフルな“光”を落とし、ライトアップ(LU)される夜間には、広場を含む街角を、あでやかに演出する。同市民科学文化財団主催の「サン・スカイ・ヒタチタガ」という催しでの初展示。LUは午後7時~10時。

 傘の案は、市民グループ「ゴー・オン・常陸多賀」との打ち合わせの中で生まれた。同市幸町の日立シビックセンターの冬のイルミネーションのような風物詩を、常陸多賀地区でつくりたかったのが原点。「日立が冬なら多賀は夏がいいと思った。昼間も楽しめるものとして傘の展示を思い立った」と同グループの大高恵美子さん(37)。装飾には県立多賀高と同市立大久保中の生徒も協力した。

 少々の雨なら演出の好材料だが、風には弱い。先月末に台風がやってきた時は、1日前に撤収し、暴風が収まるや、再設置した。「苦労は立案時から覚悟していた。夏の多賀といえば傘といわれるくらいに定着させたい」と同財団の鈴木悟史さん(47)。展示は22日まで。

 

 〈8月5日追記〉県独自の「緊急事態宣言」発令に伴い、公開時間を午前9時~午後5時半とし、ライトアップは中止となった。

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