健康づくりの生の声紹介 市の広報誌のコーナー「私の健康づくり」(茨城・北茨城)
連載を担当している川田さん(中央)と同センターのスタッフ

 北茨城市の月1回発行の広報誌「広報きたいばらき」で連載している「私の健康づくり」は、市内の高齢者の健康観や、健康づくりの秘けつを紹介するコーナー。それぞれの思いや日々の取り組みを飾らない言葉で紹介。同世代の共感を呼んでいる。

 7月号には、96歳男性のインタビューを掲載。「今日何をやるかを考えないことを大切にしている。考えることが逆にプレッシャーになってしまう。すべては風まかせだね」。1月号では、平均年齢約90歳の女性の集まりを取材。「畑仕事や散歩だけでは物足りず、こうして仲間と会話することが健康づくりの秘けつ」などの声を紹介した。

 連載を担当するのは、同市のコミュニティケア総合センター「元気ステーション」のスタッフと同市、筑波大学医学医療系地域総合診療医学助教の川田尚吾さん(35)が連携するプロジェクト「北茨城ハッピープロジェクト」のメンバー。同センターは、福祉や健康に関する地域の相談窓口。

 連載は、住民が主体となって、自身の健康や幸せについて考えるきっかけにしようと、2019年10月から始めた。同市やステーションの相談活動の中から人選をしている。

 「健康の概念は人それぞれ。オランダでは、病気や障害の有無にかかわらず、前向きに人生を歩める能力こそが健康ととらえる考え方もあります」と川田さん。

 6月号からは、「交通や移動」の観点から健康づくりに役立つ情報を発信する「交通と健康」のコーナーもスタートし、「私の健康づくり」のコーナーと交互に掲載していく予定。

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