「食べて元気にフレイル予防」と題した高齢者向けの健康教室がこのほど、鉾田市札の札公民館で開かれ、地元の札シニアクラブの20人が参加、フレイルを予防するための食事のとり方を学んだ。
同教室は、市地域包括支援センター主催の「ぴんぴんしゃきっと教室」の一環。高齢者の保健事業と介護予防等の一体的な実施で行っている。
講師は、市内の管理栄養士、吉田順子さん。
フレイルは、年齢とともに筋力が低下して心身が弱り、「要介護」に近づいた状態のこと。
吉田さんは、フレイル予防のポイントして次の3つを紹介。①3食しっかりとる②1日2回以上、主食・主菜・副菜を組み合わせて食べる③いろいろな食品を食べる。「1からすべて手作りしようとせず、市販の総菜や缶詰、レトルト食品も活用して」などのアドバイスも加えた。
また、ビニール袋に材料を入れて、湯せんしただけで完成というお手軽料理「さば缶のトマトカレー煮」を実際に調理して紹介。最後は、「たくさん食べて、出かけて、笑いましょう」と呼びかけた。
参加した小島たき子さん(82)は、「嫁の務めとして料理は手作りしなければと思ってきたが、話を聞いて気が楽になった。楽しく続けられる方法で予防したい」と、話した。