朗読劇「久原房之助物語」 「共楽館」で10月(茨城・日立市)
熱のこもった練習を続ける4人

  日立市にあった鉱山「日立鉱山」の創業者で、実業家、政治家の久原房之助(くはら・ふさのすけ)を題材にした朗読劇「久原房之助物語」の上演会が10月7日午後3時から、同市白銀町の共楽館で開かれる。

 出演は、県内の偉人を題材にした朗読劇を上演している「水戸朗読の会」の4人。オリジナルの脚本で披露する。

 久原(1869~1965年)は1905年に日立鉱山を創業、数年で日本有数の鉱山に成長させた。煙害問題が起こった際は、世界一の高さの大煙突を建設して煙を拡散するなど、地域との平和解決に全力を尽くした。朗読劇は、その半生を紹介する内容だ。

 偉人を題材にした朗読劇の同会の上演は、地域活性化を目的にしたもので、2005年から続けている。今回の脚本は、同会メンバーで、東京で劇団を主宰している森本勝海さんが、本や資料をもとに制作した。

 「従業員と家族はもちろん、地域全体の幸せを、真心を込めて追求した人。その魅力にひかれた」と、森本さん。

 会場の共楽館は、日立鉱山の福利厚生施設として建設された芝居小屋。「ここで上演できることはうれしい。多くの方に聞いていただけたら」と、代表の寺門幸子さん。

 上演時間は約1時間。フルート奏者の演奏も交える。入場無料。定員100人。問い合わせは、寺門さん☎090・2551・3835。

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