のりおさんとちふみさん
2人の絵を展示するギャラリーアトリエ「ARIGATEE」で

 北茨城市の元地域おこし協力隊で芸術家の石渡のりおさん(47)と、芸術家で妻のちふみさん(45)はこのほど、協力隊として過ごした3年間と現在までの創作活動をまとめた本「廃墟と荒地の楽園―生きるための芸術3―」(B6版241㌻)を発行した。

 山間の小さな集落に住み、自然や人とふれあいながら作品を生み出してきた。「里山での暮らし方の、ヒントの一つになればうれしい」と2人。

 のりおさんは東京、ちふみさんは長野出身で、2人は結婚を機に2004年から、「檻之汰鷲(おりのたわし)」のユニット名で芸術活動を開始。2人で1つの作品を仕上げるスタイルで絵画などを制作している。

 のりおさんの協力隊着任をきっかけに、2017年、同市の関本町富士ヶ丘地区に移住した。空き家や使われなくなった馬小屋をギャラリーに再生したり、廃屋を、廃材を使って改修するなどの活動をした。

 協力隊は19年に卒業したが、そのまま定住した。卒業後に取り組み始めたのは、集落の景観をつくるアートプロジェクト「桃源郷づくり」。地元の人と同市のサポートを得て「桃源郷づくり協議会」を発足。耕作放棄地や休耕田の所有者たちが、プロジェクトに土地を提供してくれた。その土地に炭焼き窯を再生したり、桜の木を植えたりしている。

 「古いものを新しいものに混ぜて、次の時代につなげたい」と、のりおさん。1冊2400円。問い合わせは、出版元の「地風海」☎︎070・6514・5912へ。

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