音楽の力で地元を元気に 音楽療法士の室さん
「一緒に楽しみましょう」と室さん

 鉾田市の室(むろ)智美さん(32)は、生まれ育った地元鉾田で音楽療法を広めたいと、1人で活動を始めて3年。高齢者や障害者の施設、個人宅を訪問して音楽療法を行うほか、一般向けのイベントを開くなどしている。「歌ったり、音楽に合わせて体を動かしたりして、楽しんだり、癒やされたり。障害の有無や年齢に関わらず、みんな一緒に音楽を楽しめる空間をつくりたい」と、室さん。

 室さんは、日本音楽療法学会認定の音楽療法士。音楽療法は、音楽を聞いたり、演奏したりすることで、心身の健康維持や改善を図るもの。

 障害者や高齢者を対象に行うことが多いが、「どんな人にも、気が休まる時間は必要だから」。室さんは、対象をしぼらずに行っている。

 小学1年からピアノを習い、将来はピアノの先生にと夢見ていた。音楽療法士を目指したのは、高校1年の時、雑誌で音楽療法士の存在を知ったことがきっかけ。

 中学2年の時に父親をがんで亡くし、「自分に何かできなかったのか」と悩んだという室さん。高校3年の時には、統合失調症を患った母も亡くした。「自分が続けてきた音楽の力で、人の支えになりたい」との思いを強くしたという。

 県外の大学の音楽療法コースを卒業した後は、ふるさとに戻ることを決めていた。「両親を亡くした自分の心の支えになってくれたのは、祖母や友人たち。今度は地元で自分が支える側になりたくて」と、室さん。近隣の障害者施設や高齢者施設などに6年間勤務し、独立した。

 9月18日は、市内の「鹿行マーケット」の母屋で、大人向けの教室「音のゆったり時間」を開く。波の音がするオーシャンドラムなどを使って、音の響きを感じながらゆっくりと過ごす。

 定員5人。参加は無料。申し込みは、室さんのホームページ「音楽療法ぱれっと」から。

 ホームページ「音楽療法ぱれっと」は、こちら

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