本紙が縁のミツバツツジ 那珂市の大窪さんから、見晴しの丘へ(茨城・常陸太田)
大窪さん(中央)と、矢代さん(左)、大津さん

 常陸太田市白羽町の公園「五厘平見晴しの丘」にある高さ約2・5㍍のミツバツツジは、那珂市の大窪盈さん(86)が、自宅で20年来育ててきたもの。大窪さんが、加齢で栽培が難しくなったことから、本紙ミニコミ欄で栽培希望者を募ったところ、同公園を整備しているメンバーの目にとまり、昨年11月、この公園に引っ越した。

 大窪さん宅には最大時は、20株のツツジがあった。栽培を始めたのは、会社員時代、出張先の九州の山中で見かけたことがきっかけ。現地の許可を得て株を譲ってもらってからは、「娘のようにかわいがってきた」と大窪さん。

 同公園に引っ越したツツジは、大窪さんが育てていた株の中でも一番の大物だ。

 本紙を見て、大窪さんの元を訪ねたのは、同公園を整備しているメンバーの矢代文之さん(70)。「見事な株。地域のみんなの喜ぶ顔が浮かびました」

 同公園は、耕作放棄地を、地元でつくるグループ「大好きCOCO白羽」(大津敏雄代表)が整備を続けて6年。ツツジは、あずまやの近くに植えた。

 大窪さんは、「自分の元から離れる寂しさもあったが、大事にしてもらえてうれしい。これからも花を見に来たい」と笑顔。

 「大窪さんが愛情を込めて育ててきたツツジ。公園の名物として、大切にしたい」と、矢代さんと大津さん。

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