被災資料保全活動展 市文書館が昨年の台風19号後、古文書など“救出”
今瀬家の古文書などを展示

 常陸大宮市北塩子の同市文書館のエントランス(玄関)で、昨年の台風19号で被災した歴史資料の保全活動についての報告展示「災害から資料を守る」が行われている。12月27日まで。

 同館は、被災3日後から断続的に、家や地域の歴史を伝える古文書や書画、写真、民具などの“救出”活動を実施し、現在も継続中だ。展示は、浸水被害を受けた資料の保全作業の様子の写真と、保全した資料17点。

 約3㍍の高さまで浸水したという旧今瀬邸をトピックとして紹介。今回保全した今瀬家の古文書などとともに、江戸~明治期に河岸を営み、地方の名士だった歴史などをパネルで展示している。

 「個人の心のよりどころとなる記録や記憶を守り、伝えていくことは、生活や心の復興においても欠かせないこと。資料を守る備えについて考える機会になれば」と、同館の高村恵美さん。

 入場無料。午前9時~午後4時半。月曜、祝日休館。同館☎︎0295・52・0571。

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