季節限定の手作りこんにゃく 佐原屋(茨城・行方市)
こんにゃくを持つ大竹さん。約250㌘単位にカットして販売する

 行方市麻生の牛乳とアイスクリーム卸「佐原屋」は、冬季限定でこんにゃくの製造販売を行っている。

 例年、10月中旬に始まって、翌年3月まで。始まる時期は、地域の神社の例大祭に合わせたもの。「祭りに向けて煮炊きする人がいて、うちのこんにゃくを使ってくれるんだ」と、同店の大竹幹男さん(71)。以降は、シーズンが終わるまで、客足が絶えない。大竹さんの妻、裕子さんが手作りする田楽みそと一緒に購入する人も多い。

 大竹さんの祖父が切り盛りした創業当初は、夏はアイスキャンディー、冬はこんにゃくの2本柱だった。アイスキャンディーも、店で作った。時代を経たが、こんにゃくは変わらなかった。こんにゃくは、作り方も当時のままだという。

 常連らが口をそろえる特徴は、「やわらかいのに歯応えがある」ということ。イベントで、みそ田楽を出張販売して飛ぶように売れたことがある。また、千葉県に住む次男が地元の居酒屋に差し入れしたところ、定期的に注文が入るようになった。「『ネット販売したら』と言われることもあるけど、柄じゃないから」

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