中国伝統の音色で郷愁誘う 音楽仲間「二胡リーナ」(茨城・神栖)
村上さん(写真右)と、二胡リーナのメンバーの鈴木うえさん(同左)と大谷さん(同中央)。村上さん作の二胡が並ぶ村上さん宅の車庫で

茨城再見聞

 神栖市が拠点の音楽グループ「二胡(にこ)リーナ」は、中国の伝統楽器の二胡の奏者が4人と、オカリナ1人、ギター1人の珍しい構成だ。同市と銚子市などの福祉施設や地域の催しなどが活動の場で、童謡などがレパートリー。

 代表の村上誠さん(81)が20年前、二胡を独学で作り始めたのが原点。「天気予報のBGMで使われていた二胡の音色に魅了された」と村上さん。プラスチック製の二胡を手本に、希少木材やニシキヘビの皮などを加工した。

 当時の村上さんの本業は、自動車のエンジニア。特殊工具や作業機械も自作するなど、「根っからものづくりが好きだった」。帰宅したら二胡作りの作業場に直行。そこで朝を迎えることも多かった。

 メンバーたちの出会い方はそれぞれだが、二胡の珍しさが鍵。二胡奏者の大谷由紀子さんは、町中で偶然耳にした村上さんの二胡の音色に魅了された。「自宅に帰ってからも音が頭から離れなくて」

 演奏活動は、コロナ禍を受けて休止中。「再開の日が待ち遠しい」と村上さん。村上さん☎︎090・4754・6997。

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