水郷に三味線響かせたい あやめ三味線クラブ(茨城・潮来市)
講師の杵屋さん(前列中央)と、メンバーたち

  潮来市が拠点の三味線サークル「あやめ三味線クラブ」の夢は、同市を、「三味線の音が響く街にすること」。中心メンバー4人も、キャリア1年余りという初心者ぞろいだが、「潮来はかつて、花街として栄えた水の都。三味線の音色は、ここに合うと思いました」と、思いは強い。

 4人は、庄司敦子さん、実川治子さん、酒井祐子さん、平山由加さん。4人とも同市役所に勤めているという共通点がある。

 クラブの発足は、昨年7月。きっかけは、鹿嶋市の長唄三味線演奏家の杵屋ちよさんが、潮来市で企画した三味線演奏の体験会。初心者が3か月のけいこを経て舞台に上るという短期集中型のもので、「個人的な練習で終わらず、ステージの楽しみに触れたことでスイッチが入ってしまった。この楽しみも潮来に広めたい」と、庄司さん。

 今年4月には、市内の築約120年の古民家「磯山邸」で、初の演奏会を開いた。三味線はそれまではレンタル品だったが、「長く続けるためにも」と、思い切ってマイ三味線を購入。手作りのチラシを配って広報し、着物を着て、「潮来出島」など5曲を演奏した。

 この演奏会を機に10人の新メンバーが加わったという。

 「みんな本当に熱心。演奏のオファーが来るようなチームにしたい」と、杵屋さん。「将来は、市の風物詩の水郷潮来あやめまつりなどで演奏できたら。みんなで楽しく、頑張ります」と、実川さん。

 

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