扇子と手拭いで、書き物をするしぐさをする廣田君
扇子と手拭いで、書き物をするしぐさをする廣田君

 神栖市太田の小学5年生廣田隼君(11)は、神栖亭筆斗(ひっと)の高座名でアマチュア落語家として活動している。初高座から1年半。この春も、各地のイベントなどで芸を披露する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止が相次ぎ、少しがっかり。「でも、学校が休校だったから、稽古がはかどっているよ」と前向きだ。

 自宅に近い長照寺で活動する落語グループの稽古を見学したのが始まり。それまで落語は、見たことがなかった。座布団に座った大人が、楽しげに声を張る様子は、「いったい何なの?」とびっくり。2か月ほど悩んだ後に入門すると、1か月後に予定されていた同寺の祭りでの高座に向けた特訓が、すぐにスタートした。

 30人ほどを前にした初高座は、緊張したが、うまくこなした。師匠でプロの落語家の三遊亭圓窓さんから「褒美だよ」と、小道具の扇子と手拭いをもらうと、がぜんやる気が高まった。

 同寺での稽古は月に2回。普段から自宅での稽古も欠かさない。1人で教本を読むこともあれば、母親の円さん相手にリハーサルすることもある。難しい言葉は、円さんに解説してもらう。円さんは、「『ここはどうしておかしいの?』なんて聞かれて答えに困ることもある」と苦笑い。

 現在は、6個目の題目を練習中。有名な「寿限無」も得意で、難解な長ぜりふもすらすらと話しきる。

 目標は「10個の落語を完璧に話せるようになりたい」。

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