風化防止へ水害写真展 昨年の台風被災地住民が主催 18日まで
(左から)黒澤さん、沼田区長、沼田一美さん

 昨年10月に本県などの広範囲に被害をもたらした台風19号の被害状況を報告する「久慈川・那珂川水害レポ写真展」が、常陸大宮市小倉の小倉集会所で開かれている。10月18日まで。

 被災地でもある同市小倉地区の住民が主催した。

 展示写真は、久慈川からあふれ出した水が襲った同地区周辺を撮影したものを中心にした約300枚。水没した家屋、陥没した道路、河川の決壊現場、家財道具を運び出す住民など、災害発生直後の生々しい内容のものが多い。

 撮影したのは、同地区在住の日本写真家協会会員の黒澤富雄さん(70)と、黒澤さんが主宰する常陸野写真塾の生徒ら。地区住民が提供したものもある。

 黒澤さんは、台風の翌朝から撮影に出たという。「写真を撮るより、復旧の手伝いをすべきかとも思ったが、記録を残すことが、今後の災害を減らすことにつながると信じてシャッターを押した」と振り返る。主催者で、小倉区長の沼田範男さん(71)と、沼田一美さん(67)も、「風化させてはならないという思いで実施を決めた。自分たちができること、どう動くかを考え、今後の対策に生かしていきたい」と話している。開場時間は、午前9時~午後5時。

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