延々と続く緑色の共演 休場展望台(茨城・常陸大宮市)
緑のモザイク模様が広がっている(休場展望台から、5月1日撮影)

  冬には富士山も望める常陸大宮市諸沢にある展望台「休場(やすんば)展望台」のこの時期の魅力は、広大な新緑の風景だ。足元から続く緑は、色合いも明るさもそれぞれで、いつまで見ていても飽きない。

 よく見ると、それぞれの山々にも個性が見える。濃い緑の杉が整然と並ぶ山、単独峰のようにぽつんと頭を出す姿や、新緑のさざ波が続くような一帯もある。それらを目当てに展望台にやってくる人もあるという。

 地元の中島正彦さん(69)は、観光客の姿に目を細める。「春の芽吹きのやわらかい色から、木々それぞれの緑色に向かっていく時期。力強い生命力を感じます」。中島さんが所属する会では、地元の魅力を伝えようと、道路沿いに花を植えるなどもしている。

 同展望台は、国道118号線から久慈川にかかる岩井橋を渡り、温泉施設「三太の湯」を越えた、籠岩(かごいわ)の手前にある。

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 新緑がまぶしい季節。山も街も公園も、この時期ならではの色彩を帯びている。各地の緑を訪ねた。

 

*広大な新緑風景が楽しめる場所は、ほかにも多い。大子町の八溝山や常陸太田市の竜神大吊橋などが有名。

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