6月3日に山本家住宅を開放 歴史ある漁家で国指定重要文化財(茨城・神栖市)
寄棟造りの山本家住宅(同市提供)

 神栖市奥野谷にある国指定重要文化財「山本家住宅」で6月3日午前10時~午後4時、住宅の内部を見学できる「山本家開放デー」が行われる。

 同住宅は2021年12月から、かやぶき屋根の全面ふき替えや、梁(はり)の取り替え、耐震などの工事を行い、今年1月に終えた。

 屋根のふき替えは約30年ぶりとなるなど、大掛かりな工事は数少ない機会。開放デーは、この機会に地域の文化財にふれてもらおうと、同市教育委員会が先月から始めた。来年3月まで、原則第1土曜に開放する。

 山本家住宅は、網元をしていた漁家で、名主を務めたこともある旧家。かやぶき屋根の「寄棟(よせむね)造り」、南正面の東寄りが大きく突き出た「曲屋(まがりや)形式」、正面と西側は屋根が軒下に張り出した「せがい造り」などの建築手法が特徴。

 同市によると、漁家で国重文に指定されているのは、山本家を含めて全国で4軒のみ。江戸時代の漁家の暮らしを現代に伝える重要な文化財になっている。

 問い合わせは、同市教育委員会文化スポーツ課☎0299・77・7495。

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