こってりラーメンで地域おこし 地域おこし協力隊の柴田さんが開店「麵屋むすぶ」(茨城・高萩市)
「地域の皆さんに味わってほしい」と、柴田さん

  高萩市安良川の「麵(めん)屋むすぶ」は、同市の地域おこし協力隊を務める柴田昇平さん(31)が7月に開いたラーメン店。提供するのは、豚骨スープに、煮込んだ豚の背脂を加えてこくを出したこってり系の一杯だ。

 柴田さんは、日立市出身で、同協力隊に着任して2年目。

 県立水戸工業高卒業後、農業機械の製造販売会社に5年間勤めたが、飲食業へのあこがれが膨らみ、東京に出て、バーやアイリッシュパブ、ラーメン店などに勤務した。

 子どもの頃からラーメン好きで、東京では毎日のように食べ歩いていた。東京で勤めたラーメン店は、立ち上げから参加し、店長も務めた。

 同協力隊に着任したのは、結婚し、子どもが生まれたのがきっかけ。妻の浩美さん(29)も県内出身。ふるさとで子育てしたいと、Uターンした。

 協力隊の活動は、飲食店勤務の経験を生かして、推し進めた。同市特産のフルーツほおずきを使った飲み物を作り、キッチンカーで販売するなどした。

 自分のラーメン店を持つことを決めたのは、経験が生かせることと、好みのこってり系のラーメンが食べられる店が周辺には少ないことから。「それなら、自分で作ってしまおうと思いました」

 地域には高齢者が多いことから、こってり系とはいえ、スープを仕込むときに使う野菜の種類を多くするなどして、少しあっさりした味にして食べやすくした。

 野菜や肉など、地元産食材を使うことにもこだわる。「ラーメンを通して地域をつないでいけたら」と、柴田さん。

 午前11時~午後2時営業。月曜と、第1、3火曜定休。同店☎080・7493・0814。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう