県立水戸特別支援学校高等部2年生の小松光喜さん(水戸市、17)が、10月に佐賀県で行われた第23回全国障害者スポーツ大会の陸上競技「スラローム」で優勝した。小松さんは、「優勝は本当にうれしい。頑張って、2連覇したい」と、笑顔だ。
スラロームは、車いすで、障害物のある長さ30メートルのコースを走る競技。障害物を避けたり、障害物の周囲を後進で1周したりしながらタイムを競う。小松さんは、6月に行われた県大会で優勝し、県代表に選ばれた。
小松さんは、脳性まひで、両足が不自由。小学5年からジムに通うなどスポーツ好きで、車いすテニスを楽しんでいる。県大会に出場するまで、陸上競技の経験はなかった。
「スラロームは、自分に集中できる競技。すぐに好きになりました」と小松さん。代表に選ばれてからは、車いすを操作するスピードを上げて、1秒でもタイムを縮めようと、放課後や、ジムでも特訓を重ねた。
全国大会は5泊6日で出かけた。家族と離れるのも、飛行機に乗るのも初体験で、「全部が大冒険でした」と、小松さん。優勝が決まり、表彰式の後は、緊張の糸が切れたのか、「大号泣でした」と、母親の美穂さん。
今後は、同競技を広く知ってもらうことも目標にした。「支えてくれる家族や周囲の人への感謝もこめて、頑張りたい」と、小松さん。
この記事が気に入ったらフォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow @TownIbaraki