光圀由来の茶葉「初音茶」を収穫 古内茶の農家ら(茨城・城里町)
やわらかい新芽を丁寧に摘み取った

 水戸藩2代藩主の徳川光圀が名付けたとされる茶「初音(はつね)茶」の収穫がこのほど、茨城3大銘茶の一つ「古内(ふるうち)茶」の産地の城里町内の茶畑で行われ、地元の茶農家らが汗を流した。

 初音茶は、光圀が愛し、古内地区に広めたと伝わる。歳月とともに栽培されなくなり、初音茶の木は地元の寺「清音寺」の境内にのみ残っていた。古内茶生産組合では、初音茶を復活させて産地のPRにつなげようと、同寺の協力を得て、2014年から栽培に取り組んでいる。

 収穫は今年で4年目。この日は、約30人が茶畑に集まり、黄緑色に伸びたやわらかい新芽を丁寧に摘み取った。収穫量は6kgほどと少量のため、製茶した後は、関係者に配って試飲をするという。

 同組合組合長の大坪薫さん(66)は、「今後、収穫量が増えれば、イベントなどで飲んでもらえるようにしたい。初音茶を通して、古内茶をもっと知ってもらえたらうれしい」と、話していた。

 

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