
県内各地の山、公園、街路樹などが秋色に染まり始めてる。ここでは、過去の紅葉の盛期に撮影された写真で、紅葉のおすすめスポットを10か所を紹介する。いちおしの袋田の滝は、地元の観光ガイドグループの熱意とあわせて紹介。
袋田の滝(=上写真、大子町袋田)見頃11月上~中旬
昼は散策と合わせ、夜はライトアップで
大子町のボランティア観光ガイドグループ「観光ボランティア大子」(益子政男会長、13人)のメンバーは10月29日、日本三名瀑の一つに数えられる袋田の滝の紅葉のトップシーズンを前に、滝周辺のハイキングコースの下見をした。
今年は、新型コロナウイルスの影響で「密」を避ける傾向からか、「滝周辺のハイキングも楽しみたい」という観光客からの要望があるという。メンバーは、滝の南側にある月居(つきおれ)山のハイキングコースを歩き、歴史を見直したり、眺めの良いポイントを確認。「魅力を再発見できた」とは、副会長の鈴木俊嗣さん。
袋田の滝の紅葉の見頃は、例年11月上旬~中旬。モミジなどが周囲を彩り、4段にわたって流れ落ちる白滝とのコントラストが見どころのひとつになる。第一観瀑台の下流にあるつり橋から対岸に渡ると、遊歩道があり、月居山のハイキングコースにもつながる。長く急な階段を登るので健脚向けだが、袋田の滝の上流約200㍍にある生瀬滝も静かなたたずまいで美しい。
夜の滝見も定番になってきた。11月1日から始まった「大子来人~ダイゴライト~」は、滝や滝に続く観瀑トンネルをライトアップするイベントで、開催は7年目。トンネル内のライトアップは毎年演出を変えていて、今年も幻想的な空間が広がっている。点灯は来年1月31日までで、日没から午後8時まで(12~1月は同7時まで)。
同町観光協会☎︎0295・72・0285。
紹介リスト
【県北地区】
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- 北茨城 花園渓谷
- 大子 高徳寺
- 日立 小木津山自然公園
【県央地区】
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- 水戸 県立歴史館
- 水戸 もみじ谷
- 笠間 春風萬里荘
- 茨城 福性寺
【鹿行地区】
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- 潮来 長勝寺
- 行方 西蓮寺
【県北地区】
花園渓谷(北茨城市華川町花園) 見頃11月中~下旬

花園渓谷は、花園川の上流部の一帯。ふもとの花園神社と花園もーる(花園地域交流センター)では11月30日まで、紅葉のライトアップを行っている。
高徳寺(大子町上郷) 見頃11月上~中旬

かやぶき屋根の山門を覆うように立つイチョウは、推定樹齢500年。
小木津山自然公園(日立市小木津町) 見頃11月中旬

広さ65万平方㍍の自然公園。モミジやナラ、クヌギなどの落ち葉に覆われたハイキングコースがある。
【県央地区】
県立歴史館(水戸市緑町) 見頃11月上~中旬

約100㍍のイチョウ並木の美しさが広く知られる。11月7~15日は、イチョウ並木のライトアップを行う。
もみじ谷(水戸市見川) 見頃11月中旬

約170本のモミジが谷を染める。11月6~23日はライトアップを実施。
春風萬里荘(しゅんぷうばんりそう)(笠間市下市毛) 見頃11月下旬

庭園内は、このほどの改修工事でバリアフリー化が進んだ。入館は有料。
福性寺(茨城町上飯沼) 見頃11月下旬~12月初旬

境内には大小さまざまなモミジが200本以上ある。紅葉の見頃の時期に合わせてライトアップを行う。
【鹿行地区】
長勝寺(潮来市潮来) 見頃11月下旬~12月上旬

仏殿の東側にモミジが10本ほどある。かやぶきの仏殿や鐘楼(しょうろう)も見どころ。本堂のかやぶき屋根の一部は台風の風で失われたが、来年に修復を予定。
西蓮寺(行方市西蓮寺) 見頃11月下旬~12月上旬

境内の2本の大イチョウは、樹齢1000年以上の県指定文化財天然記念物。見頃時期は、落ち葉掃きが行われないため、地面一面が黄色に染まる。