参道でみこしと馬の“活劇” 29・30日に馬出し祭り(茨城・行方市)
馬とみこしが向かい合う(写真は行方市の溝口一郎さんが、以前に撮影)

 行方市麻生の麻生八坂神社で7月29、30日、「麻生祇園馬出し祭り」が行われる。馬とみこしがもみあいながら参道をかけ抜ける「馬出し」は、毎回注目を集める迫力の場面だ。

 馬出しが行われるのは、2日目の本祭り。

 みこしの前に馬が来ると、担ぎ手は「ワッショイ、ワッショイ」と大声を上げながらみこしをもむ。驚いた馬は参道を駆け出す。すると、若者が馬を追いかけて、首にぶら下がるなどして押さえつける。

 「伝統ある祭り。地区のみんなで、今年もいい祭りにしたい」と、馬出し保存会会長の羽生義光さん(63)。

 もみあいは、神・スサノオノミコトが、大蛇・ヤマタノオロチを退治した神話を再現しているとされる。

 別説をとなえる人もいる。地元の郷土史家で、祭りに参加してきた羽生均さん(75)は、「暴れ馬を若者がつかまえる様子を見せて、神様を楽しませようとしたのでは」と考察する。

 本祭りは30日の午後2時頃から。同市観光協会☎080・8731・1772。

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