地元特産のピーマンに親しんでもらおうという「ピーマン教室」がこのほど、神栖市立植松小学校(向後範路校長)で、6年生を対象に開かれた。
農家の女性9人が講師となり、おひたしや肉詰めスープ、目玉焼きなどピーマンづくしの料理を作って味わった。
児童たちは、グループに分かれて調理。女性たちは、「肉詰めのお肉は、指でぐっと押し込んで、ピーマンの下まで詰めてみて」「おひたしは、ピーマンをゆですぎないこと」などと、丁寧にアドバイスした。
また、「ピーマンは種にも栄養がある。捨てないで」と呼びかけ、種とサツマイモの混ぜご飯も調理した。ピーマンが育つまでを紹介した手作りの紙芝居も披露した。
同教室は、同校とJAなめがたしおさい女性部が協力して毎年開いている。「毎年、ここでピーマン嫌いを克服する子がいる」とは、栄養教諭の野々村愛さん(30)。
菅谷亮太君(12)は、ピーマンは苦手だったが、食べられた。「ほかの材料と混ざっていて、食べやすかった」と、笑顔。同部の原範子さんは、「おいしいとの笑顔が見られて、万歳です」と喜んだ。