
鹿嶋市宮中の若林つかささん(79)の自宅庭で、金花茶(キンカチャ)が初めて花を咲かせた。植えてから25年での開花だった。
金花茶は、中国、ベトナムの一部地域が原産のツバキ科の常緑樹。10月から2月に黄色い花を咲かせる。
寒さに弱く、日本では、鉢植えや温室で栽培するのが一般的だが、若林さん宅では地植えにしていた。「知識のないまま栽培を始めてしまったので」と若林さん。寒さのせいか一時は葉が落ち、枝だけになってしまったという。
あきらめかけていたところ、15年前から葉が出るようになり、今年の開花につながった。若林さんは、「あきらめずに育てたかいがあった」と喜んだ。
水戸市植物公園園芸相談員の荒川紀子さんは、「県内で地植えした場合、葉が落ちて枯れるのが一般的。よくぞ頑張ったと思います」と話していた。