伝統の凍みこんにゃく作り (茨城・常陸太田市)
田んぼ一面に広げたこんにゃくに、水をかける

 常陸太田市天下野(けがの)町の中嶋利さん(95)の田んぼで、保存食の凍(し)みこんにゃく作りが行われている。周辺地区では、農閑期の副業として江戸時代から続けられている。

 わらを敷いた田んぼに薄く切ったこんにゃくを並べ、約1か月間、天日乾燥させる。途中では、こんにゃくに水を掛けて、凍結を促すなどもする。

 現在も続けているのは同市と大子町の3軒のみという。中嶋さん宅で作業するのは、埼玉に住む長男の良一さん(70)。期間中は、実家に泊まり込む。

 良一さんは、「寒さは体にこたえるが、先人がつないできた伝統の食文化を絶やさないためにも、頑張りたい」と話していた。

 今季は約2万枚を製造。2月中旬に完成予定という。

 

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