おいしいボタニカル・アート展 県近代美術館(茨城・水戸市)
無名の北インドの画家、もしくは(おそらく)中国の画家(過去にジャネット・ハットン〔1810年代に活躍〕の作品とみなされる)《カカオ》1810年頃  キュー王立植物園蔵  (C)RBG KEW

  ボタニカル・アート(植物画)の豊かな世界を紹介する展覧会「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」があす2月23日から、水戸市千波町の県近代美術館で開かれる。4月14日まで。

 ボタニカル・アートは、花や植物を細密に描いたもの。薬草学や、植物学の科学的研究を目的として発展した。

 展示するボタニカル・アートは、英国キュー王立植物園の所蔵品が中心。同植物園は、1841年開園。イギリス王室ゆかりの庭園で、植物学の世界屈指の研究機関でもある。ボタニカル・アートの所蔵数は、約22万点に及ぶ。

 今展では、野菜、果物、茶、コーヒー、ハーブ、スパイスなどの食用の植物を描いた作品をそろえる。ジョージ王朝時代のティーセッティングなどの再現展示も行い、食と植物が物語るイギリスの歴史や文化もひもとく。

 同植物園初の日本人の公認植物画家、山中麻須美さんが講師の講演会と植物画デモンストレーション「キュー王立植物園の植物画コレクション」(3月10日午後2時、定員先着250人、要事前申し込み)など、関連イベントあり。

 入館料一般1210円、70歳以上600円など。3月18・25日、4月1・8日は休館。同館029・243・5111。

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