行方市の「なめがたエリアテレビ」が制作している恒例の朗読ドラマの本番収録がこのほど、同市役所で行われ、オーディションで選ばれた18~72歳の13人の市民俳優が熱演した。同テレビで11月に放送予定。
同ドラマは、茨城大の村上信夫特任教授のゼミ(メディア論)と共同制作しているもので、5作目。
今回のドラマは、19歳の自転車競技の有望選手が主人公。友情あり、親子愛ありの青春ストーリーだ。霞ケ浦など同市を舞台に展開する。同ゼミに所属する小山慧菜さん(3年)が脚本化した。
朗読するだけでなく、衣装を着て、動きも加えて表現するのが同ドラマの特徴。収録は、張り詰めた空気の中、シーンごとにテストを繰り返しながら実施。出演者らは、1シーンを撮り終えるたびに、「よかったよ」などと声を掛け合った。
主人公役は、笠間市出身で、大学で演劇を学ぶ田村佳名美さん(22)と、鉾田市出身で、演技初挑戦の遠藤日向さん(18)。田村さんは、「朗読ドラマは初挑戦。いい刺激をもらった」と笑顔。遠藤さんは、「今朝は家を出るときから主人公を演じてきた」と、気合十分だった。
監督を務めた同ゼミの柿岡美結さん(3年)は、「霞ケ浦の夕景など、地元風景の映像も盛り込む。楽しんでもらえたら」と、PR。