こども歌舞伎のけいこに熱 本番は11月 大宮北小学校(茨城・常陸大宮市)
けいこを終えて笑顔をそろえた子どもたち

 常陸大宮市立大宮北小学校の3、4年生13人が、「こども歌舞伎」のけいこに励んでいる。舞台は、11月2日に同校で行われる文化祭「北小祭」。
 先日は、当日の衣装を着込んでのけいこを行った。当初、互いの見慣れぬ姿に照れ笑いした児童らも、演技スタートの合図の途端に、表情をきりっと整えた。
 同小学校に近い同市西塩子地区には、県の有形民俗文化財の歌舞伎舞台「西塩子の回り舞台」が伝えられる。原則、3年に一度の公演では、同小の児童らのこども歌舞伎も恒例だ。
 北小祭での公演は毎年のこと。口上や、三味線に合わせて唄ったり、舞ったりする常磐津(ときわづ)も含まれる本格的なもの。
 けいこは9月に始まった。地元でつくる西塩子の回り舞台保存会と、県外から招く歌舞伎と三味線の講師も参加している。
 3年生の鈴木愛麻さんと上之内彩夏さんは、唄いなどを担当。「ずっと楽しみにしていた舞台。たくさんの人に見てもらいたい」と笑顔。4年生の森陽咲さんは、泥棒集団の親分役。「演じるのはとても楽しい。去年は泥棒を捕まえる方の役だった」と話した。

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