イチョウと、2体の子安観音
黄葉するイチョウ。中央の2体が子安観音。右は鐘突き堂だ

茨城再見聞

 行方市西蓮寺の西蓮寺にある2本のイチョウが黄葉の見頃を迎え、境内を明るく照らすようだ。例年の見頃は、12月10日ごろまでで、週末を中心に多くの見学者がある。

 2本は、それぞれ樹齢1000年以上。同寺の創建は1200年前で、本尊には、医療の仏とされる薬師如来がまつられている。イチョウは、健康長寿の木という一面を受けて、植えられたものという説がある。

 イチョウの周辺の掃き掃除は、同寺の院代、嘉堂英源さん(34)の役割だが、この時期は最小限に抑えるという。「小さな子どもが落ち葉を巻き上げて遊んだりすることもある。そんな様子も黄葉の楽しみだから」と嘉堂さん。

 イチョウの傍らの2体の地蔵をよく見ると、それぞれ子どもを抱いている。嘉堂さんによれば、2体とも子安観音で、マリア観音とも呼ばれる。キリスト教が禁制だった時代に、隠れキリシタンが礼拝したものだという。「詳しい情報はないが、とても優しい姿。一面の黄色に囲まれる様子は、神々しいという表現がふさわしい」と嘉堂さん。

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