きずなが開いたカフェ 元会社員 コロナ禍機に新たな道
看板商品のハワイアンスコーンを持つ黒沢さん

 水戸市石川のキョウソウビル2階にある「サミーズカフェ」は、元会社員の黒沢亜紗美さんがこのほど、心機一転して開いたカフェ。開店のきっかけは、昨夏、新型コロナウイルスに負けずに地域を盛り上げようと開催されたイベントに、スタッフとして参加した経験だった。

 黒沢さんが参加したイベントは、ひたちなか市の海岸という感染拡大の危険が少ない場所で映画を上映するもの。数か月かけて準備し、当日は汗だくになって会場を走り回った。

 「多くの人たちの喜ぶ顔を間近で見て、感動し、充実感が大きかった」と黒沢さん。

 いつでも笑顔に触れていたいという思いが高まり、カフェの経営という学生時代の夢を思い出したという。

 そんな時、ビルの経営者から、「うちでカフェを開く人を探している」と声がかかり、思い切って挑戦することにした。

 これまで飲食業の経験はなく、「情熱だけで今日まで来ました」と笑う。

 店の看板商品を決めるために、各地でさまざまなスイーツを食べて研究。「5㌔太りました」。

 県外の店で食べたハワイアンスコーンのおいしさに驚き、これだと決め、試行錯誤をしてオリジナルに仕上げた。開業資金のために、クラウドファンディングにも挑戦した。

 スコーンは、クリームチーズやフルーツが入っていて、パイナップルクリームチーズ(380円)など定番5種類と、期間限定品が1種類。自家製レモネードなど飲み物のほか、グリルサンドイッチなどのランチも提供している。

 店に電話はなく、詳細は同店の公式インスタグラムへ。スコーンは予約もできる。

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