水戸市の偕楽園と市植物公園で栽培している梅130品種が3月、次世代に残すべき価値のあるコレクションとして、日本植物園協会(東京)の「ナショナルコレクション」に認定された。認定を記念したパネル展が、同市小吹町の市植物公園で開かれている(県との共催)。
ナショナルコレクションは、貴重な植物を守り、後世に伝えていくことを目的に、同協会が2017年から始めた植物遺産認定制度。認定は20件目で、県内の植物が認定されたのは初めて。
130品種は、すべてをまとめて「水戸のウメコレクション」の名称で認定された。130品種には、偕楽園を開いた水戸藩主徳川斉昭にちなんだ「烈公梅」をはじめ、江戸時代から栽培される古典的な品種、水戸で生まれた品種などが含まれる。
パネルでは、品種の写真と名前、特徴などを紹介。花の形や香り、色などが特に優れた「水戸の六名木」を紹介するアクリル標本や、刺しゅう作品も展示。「水戸が誇る貴重な財産。展示で魅力を再発見してもらえたら」と、同園の宮内元子さん。
会期は8月25日まで。月曜休園。同園029・243・9311。