竜頭栓と、子どもたち
シンボル的存在の竜頭栓。近くで水遊びをしていた子どもたちに集まってもらった

 水戸市笠原町の笠原水源は、旧水戸藩の上水施設「笠原水道」の水源地。竜の頭をあしらった水栓「竜頭栓(りゅうとうせん)」があり、そこから出てくる水が飲める。水は、安心して飲めるように、同水源の湧き水に塩素を注入したもの。

 

 笠原水道は1663年、水戸藩第2代藩主徳川光圀が、下市(同市本町)周辺の飲用水確保のために敷設した。国内18番目の水道で、総延長約10㌔。地下に水路を通すなど当時は珍しい構造で、動員数約2・5万人、総工事費約1・6億円という大工事だったが、光圀は1年半というスピードで完成させた。

 水環境に詳しい同市の西原昇治さん(72)によると、笠原水源の湧き水の豊富さは、地下に秘密がある。地下の泥岩層にダムのようにせり上がった部分があり、そこで遮られた地下水があふれて湧き出しているという。「水戸の湧水では、ほかでは見られない現象。ここを水源地に選んだ先人は、さすがですね」

 

 笠原水道は、改良を加えながら、約270年に渡って使用された。同市は、同水源を次世代に引き継いでいこうと、水源地の清掃活動を実施。同水源の水を使ったペットボトル入りの水「水戸の名水黄門さん」の販売も行っている。

 

「水戸の名水黄門さん」と、「水戸水(すい)」「水戸の名水黄門さん」=写真右=は、水戸市役所1階ローソンほかで販売。
楮川浄水場の水「水戸水(すい)」=同左=もある

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