名峰の変化を楽しむ 日本百名山に数えられる筑波山(茨城・つくば)
ケーブルカーの宮脇駅近くの紅葉(昨年以前の見頃の時期に撮影)

 日本百名山の1つに数えられる本県唯一の山の筑波山は、紅葉の名所としても有名だ。その楽しみ方は、「さすが百名山」と思わせるほどに多彩。つくば観光コンベンション協会の武田和孝さん(41)に、細かに教えてもらった。

 シーズンの最初の楽しみは、山頂近くのブナなどの紅葉を楽しむことだという。すでに、一部では、紅葉が始まっている。

 赤や黄色ではなく、じんわりと茶色に染まる。山に分け入るのではなく、山裾から見上げて、「『いよいよ本格的な秋がくるな』という感覚を楽しむのがいい」と、武田さん。紅葉したブナの葉は風雨に弱く、盛期は短いが、希少価値があるともいえる。

 紅葉は、その後、山裾に向けて波紋のように広がっていくという。筑波山の紅葉の一番の見どころとされるケーブルカーの宮脇駅周辺に“紅葉の波”が届くのは、11月上旬頃。今度は、モミジの鮮やかな赤色が深みを増す。

 筑波山神社参拝と合わせれば、秋のみやびな雰囲気を満喫した気持ちになれるが、「できればケーブルカーに乗って山頂を目指してほしい」と武田さん。

 ケーブルカーの車窓の先にも見どころがあるという。

 筑波山山頂駅に至る約8分の行程の半分を過ぎて間もなくのところ。トンネルを抜けた先の左側に、オオモミジと呼ばれるモミジの巨木が見えてくる。「赤というよりもオレンジ色に鮮やかに染まる」。オオモミジの見頃は、宮脇駅周辺と同じ頃だ。

 山頂の展望台から紅葉を楽しめるのは、シーズン終盤の11月下旬。山裾に至った紅葉の波が見どころだ

 10月30日からの土、日曜と祝日の午後5時~8時は、ケーブルカーの夜間運行の「筑波山ケーブルカーナイトクルージング」と、宮脇駅周辺のモミジのライトアップが行われる。11月20日~同28日は、平日も実施。実施期間は12月5日まで。

 

+アルファで訪ねたい

 紅葉と合わせて楽しめるものとして、山頂付近から望む夜景があげられる。来年2月27日までの土、日曜と祝日と、12月24、29、30日は夜景を楽しむためのロープウエー夜間運行「筑波山ロープウェイサンセット&スターダストクルージング」(時間は時期により異なる)も行われている。筑波山からの夜景は「日本夜景遺産」に認定されている。同遺産は、国内各地の市町村観光課などで組織する同遺産事務局が認定している。

 

山頂近くから見た夜景筑波山の山頂近くから見た夜景。スカイツリーが見える

 

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からも、今年の紅葉狩りは、比較的混雑が収まる平日の午後からがおすすめだ。午後から紅葉を楽しむと、夜景を楽しむタイミングにも合う。下山はケーブルカーやロープウエーを使えば安全だ。

 夕暮れ時には、真っ赤に染まる夕焼け空の前に、美しいシルエット富士が見えることも多い。完全に日が落ちると浮かび上がってくるのは、関東平野の夜景。東京都心のきらめきの中には、東京スカイツリーがしっかりと確認できる日もある。つくば観光コンベンション協会☎︎029・869・8333。

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