色づき、ボリュームもベスト 奥久慈大子の山、滝、寺社など(茨城・大子)
紅葉に染まる男体山。昨年より以前の見頃の時期に撮影(大子町観光協会提供)

 大子町の各地の紅葉の見どころが、見頃のピークだ。

 台風の影響が少なかった今年は、紅葉の色づき、ボリュームともにベストに近いという。

 同町の観光関係者は、一昨年の台風19号による水害と、昨年からの新型コロナウイルスでも大きな影響を受けたため、新型コロナが落ち着いている今年の紅葉シーズンに寄せる期待は大きい。「紅葉と、それ以外でも楽しめる取り組みが多数」と、同町観光協会の事務局長、菊池和則さん(57)。

 同町内の特に有名な紅葉の見どころは、次の7か所。袋田の滝(同町袋田)、永源寺(同町大子)、月待の滝(同町川山)、生瀬滝(同町小生瀬)、高徳寺(同町上郷)、八溝山(同町上野宮)、男体山(同町頃藤)。1か所を訪ねるだけでも、十分に見応えのある所ばかり。

 

袋田の滝紅葉が彩る袋田の滝。昨年より以前の見頃の時期に撮影(大子町観光協会提供)

 

 紅葉の季節の同町で気になるのが交通渋滞。特に週末の袋田の滝と永源寺は、かなりの人出が予想される。しかし、先の通り、同町内には紅葉の名所が、ほかにも多い。「車の流れが悪くなったら、早めに目的地を変えるのがいい」と菊池さん。

 同協会の神長あずささん(29)は、有名な見どころに向かう“道すがらの見どころ”を「見逃さないでほしい」と話した。駐車すると渋滞の原因になるため、車窓からの観賞になる。

 いちおしは、国道118号を北上中に、左側に見上げる同町下津原の山の紅葉。奥久慈しゃも生産組合(同町袋田)を過ぎて間もなくだ。山は急峻で、巨大なスクリーンのようでもある。それがモザイク模様のように染まるという。

 

+アルファで訪ねたい

 紅葉と合わせて楽しめる同町の魅力や取り組みを3つ紹介する。

 同町特産のリンゴは、同町産リンゴの代表といえる品種「ふじ」が盛期。同町産のリンゴは、直売とリンゴ狩りで売り切れてしまうため、一般的な流通には乗らない。そのため、樹上で完熟させることができて、味も甘さも最大限に乗せることができるという。町内の約40のリンゴ園で直売しているが、道の駅だいご(同町池田)などでも購入できる。

 11月13・20・27日は、5分間のショート花火イベントが開かれる。タイトルは「秋のだいご美~2021~花火」。打ち上げ場所と時間は、同町袋田の町営袋田第2駐車場で午後5時半から、同町大子の久慈川・押川合流点で午後6時半から。

 袋田の滝と周辺をライトアップする「大子来人(ダイゴライト)」も開催中。来年の1月31日まで。滝のライトアップは日没以降だが、観瀑台へ向かうトンネルは、日中からあでやかにライトアップされている。

 ほかにもスタンプラリーイベント、自転車で参加するオンラインイベント「ツールド大子」なども開催中。同町観光協会☎︎0295・72・0285。

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