マシンでウルトラ完走 オンライン開催のサロマ湖100㌔
完走Tシャツを着て、メダルをかけた村上さん

 那珂市鴻巣の村上守さん(53)は、6~7月にオンラインで行われたマラソン大会「サロマ湖100㎞ウルトラマラソンオンラインチャレンジ」に参加して、完走した。2週間以内に100㌔を走り切るというコースに参加。「分けて走ったので達成感は少ないけれど、100㌔という距離は自信になった」と笑顔だ。

 村上さんは生まれつき全盲の視覚障害がある。趣味でマラソンを始めたのは48歳の頃。「一度はフルマラソンを走ってみたい」と練習を始め、50歳の時、かすみがうらマラソンに出場。ネットタイム4時間43分28秒で完走した。フルマラソンはその後も2回完走した。

 「サロマ湖100㌔」は、来年1月に出場予定の勝田全国マラソンの練習をかねて挑戦した。

 村上さんは、伴走者がいないと外を走れないため、ほぼ自宅のランニングマシンを使って走った。マシンで走ると、外を走る時よりも汗の量が多いといい、「汗だくになるので、1回に10㌔が限界なんです」。10㌔を積み重ねて完走した。

 

 村上さんは、ギター演奏も趣味で、フルート奏者で妻の真理子さんとのコンサートもライフワーク。コロナ禍で演奏会が開けないこともあり、「視覚障害者夫婦リアル」と題した動画チャンネルを、動画投稿サイト「ユーチューブ」に昨年開設。月5本を目標に、演奏風景などをアップしている。

 「マラソンも動画制作も、目標があると生活にリズムができる。これからも楽しく続けます」と村上さん。

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