旅の新たな楽しみ「鉄印帳」 第三セクター鉄道協が発売して1年余 全国40社参加 鹿島臨海鉄道も
大洗駅舎で、鹿島臨海鉄道の3種類の鉄印を持つ同鉄道の鈴木さん。背景は、同町を舞台にしたアニメ「ガールズ&パンツァー」の垂れ幕

 大洗町の鹿島臨海鉄道が加盟する鉄道事業者団体「第三セクター鉄道等協議会」が、御朱印の鉄道版「鉄印帳」を発売してから、1年余りが経過した。

 神社などを参拝した際に、御朱印帳に御朱印を記帳してもらうように、参加する鉄道会社を利用して指定場所に行くと、鉄印帳に鉄印を記帳してもらえる。参加しているのは、同協議会に加盟する全国各地の40の鉄道会社。それぞれに個性ある鉄印を用意している。

 記帳料は300円。鉄印帳は専用のものが数種あり、40社分の鉄印が記帳できるものは2200円。40社すべての鉄印を集めると特典もある。

 旅の新しい楽しみや、きっかけにもなると好評で、サービスの開始直後は、鉄印帳が品薄になった。旅行読売出版社の月刊誌「旅行読売」の8月号では、1周年を機に55㌻にわたる特集を組み、40の鉄道会社を利用した旅の魅力などを紹介した。

 

 鹿島臨海鉄道では、大洗町のキャラクター「あらいっぺ」を印刷したものなど3種類の鉄印を用意。取扱場所は大洗駅売店で、日付は記帳の依頼時に記入される。当初からの記帳枚数は6700枚に上り、同駅の売店スタッフよると、記帳希望者の中には、すでに40社を巡り、2巡目に入っている人もいるという。

 同鉄道の鈴木賢嗣さん(49)は、個人的にも鉄印目当ての旅を楽しんでいて、これまでに7個の鉄印を集めた。「始めてみると鉄道そのものにも、駅にも、町にもたくさんの発見があるもの。人気の訳が分かります」と話す。

 鹿島臨海鉄道の鉄印の記帳は、午前8時から午後6時に受け付けている。

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