“仁義”込めてポスター展 水戸市出身映画監督・深作さん生誕90年 地元ファンが企画
「深作作品の魅力にふれて」と谷田部さん。ポスターは、こつこつと集めてきた私物

 「仁義なき戦い」「蒲田行進曲」などで知られる水戸市出身の映画監督深作欣二さんの生誕90年を記念したポスター展「映画監督深作欣二 全62作品ポスター展」が9月26日から、水戸市泉町の文化デザイナー学院のギャラリーで開かれる。10月4日まで。

 主催は、映画で町を元気にしようという任意団体「310+1(みとプラスワン)シネマプロジェクト」。「深作監督の作品に込めた思いを伝えたい」と、ポスターの解説やトークイベントも行う。

 展示するポスターは、30歳の時の監督デビュー作「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」(1961年)から、遺作となった2003年の「バトル・ロワイヤルⅡ」まで、深作さんが監督した全62作品の公開当時のオリジナル。1作品ごとにさまざまなタイプがあるため、総展示数は約130点。

 ポスターは、同団体メンバーで、深作監督作品を愛して28年という谷田部智章さん(47)の私物。谷田部さんは、1992年公開の「いつかギラギラする日」を見て深作作品のファンに。近年は深作監督をテーマにした講演も行っていて、熱い語りが持ち味だ。

 「深作作品の魅力はアクションばかりではない。例えば大きな力にあらがっていく姿勢など、随所に“水戸っぽ”の気質が見られる。作品にふれるきっかけになれば」と、谷田部さん。

 トークショーも谷田部さんが担当し、9月26・27日、10月4日の午前10時半~正午に行う。参加費500円で、定員各15人程度。26日は、深作監督の息子で、映画監督、演出家の健太さんも登場。参加には事前予約が必要。申し込みは谷田部さん(☎︎090・3087・2495)へ。

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