駅前の高台に10輪自転車 芸術祭のプレ展示(茨城・日立)
気持ちよさそうに自転車をこぐ同市の島田洋次さん。島田さんは、「星と海の芸術祭」のスタッフの1人

茨城再見聞

 JR大甕(みか)駅の西口から見上げる丘の上に、風変わりな自転車が展示されている。自転車は、地上1㍍弱の高さで固定され、後輪の後ろには、8つの車輪が串団子のように接する形で続いている。わきの階段を登れば乗ることもできて、重めのペダルを踏むと、8つの車輪が連動して回り始める。

 東京芸術大学大学院生の東弘一郎さん(24)制作の現代アート作品だ。東さんは、自転車を題材に多くの作品を作っていて、第24回岡本太郎現代芸術賞入選などの受賞歴も多い。展示中の作品は、最近まで、東京新宿のデパートのショーウィンドウに展示されていた。

 8月11~28日に同駅周辺、久慈漁港、久慈浜海水浴場などを会場に開催する「星と海の芸術祭」のPRのための展示だ。会期中は、高さ5㍍ある巨大自転車作品も展示されるほか、分野を超えた多くの作家の作品がそろう。

 同駅西口向かいの駐車場の階段を上ると設置場所に入れる。自由に乗れるが、転落に注意を。同芸術祭主催者は、ボランティアを募集中。問い合わせは東さん☎︎080・1151・6565。

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