完成した台紙を掲げる児童たち
完成した台紙を掲げる児童たち。左奥は、同校の広木恒夫校長

茨城再見聞

 大子町立上小川小学校の6年生10人がこのほど、3月の卒業式で受け取る自分たちの卒業証書の台紙を、手作りした。常陸大宮市の特産品で、県無形文化財の西ノ内和紙を、同市山方の和紙店、五介和紙ですいた。

 水槽に漂う原料の植物、コウゾの繊維を、水が切れる木枠ですくった。冷たい水に、手首までつける作業だが、冷たさよりも、「重くて大変」という声が聞かれた。

 自分たちですいた2枚の和紙で校章を印刷した紙を挟み、乾燥させて完成。少しずつ風合いの違う台紙を手に、それぞれに満足げだった。

 10人は、全員が同じ中学校へ進学するが、卒業に向けては、期待と、寂しさも共有する。まるで弟や妹のように付き合ってきた下級生たちとの別れを思うと、寂しさでいっぱいになる。今後、10人の関係がどうなるのかという不安もある。ほとんどは、1年生のときから、何もかもを一緒に経験して、成長してきたからだ。

 川井結楓(ゆいか)さん(12)は、「中学生になって、新しい友だちができた後も、たまにはこの10人で集まって、どこかに遊びに行きたいな」と話していた。

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