ピザのW杯で優勝 イタリアンガレージのシェフ、村田さん(茨城・潮来市)
日本大会で優勝したピザを持つ村田さん。手前はワールドカップのトロフィー

  潮来市あやめのイタリア料理店「イタリアンガレージ」のシェフ、村田友哉さん(39)が、10月にイタリア・ローマで開かれたピザの世界大会「ピッツア・ワールドカップ」に初出場し、団体戦で優勝、個人戦で2位に輝いた。

 「世界を知って、もっと上を目指したくなりました」と、村田さん。

 5月に東京で行われた日本大会で優勝し、世界大会への出場権を得た。

 優勝した団体戦は、日本人3人のチームで出場。それぞれがピザを作り、総合点を競った。村田さんが作ったのは、「蟹(かに)の揚げピッツァ」。本ズワイガニで作った特製クリームソースを、生地で包んで揚げたもの。カニが、イタリアでピザの具材として人気を集めていることを受けて決めた。

 個人戦の2位は、「マルゲリータ」部門で獲得。こだわったのはトマトソース。酸味を効かせ、上にのせたモッツァレラチーズの溶け具合による味の変化も計算した。

 村田さんは、山梨県出身。調理師の専門学校を卒業後、都内などの有名店で働き、イタリアにも渡った。結婚を機に妻の晴香さんのふるさとの同市へ。同店では6年前からシェフを務めている。

 ピザは店の看板にしようと技術を磨き、大会への挑戦も続けてきた。

 今回の受賞は、コロナ禍という特別な状況を前向きに捉えた結果でもある。店を開けられず、「どうせなら、基本から徹底的に見直す機会にしよう」と決め、毎日生地をこねたという。

 店では、世界大会出場を記念して、世界大会と日本大会で入賞したピザ4種を提供している。

 午前11時半~午後2時、午後5時半~10時営業(金、土曜は午後11時まで)。火曜定休。同店☎0299・63・1863。

 

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