稲わらでつくる風物詩 田んぼのわらぼっち(茨城・大子)
青空に映えるわらぼっちと、深谷さん夫婦

茨城再見聞

 大子町頃藤の深谷雄一さん(61)の田んぼには、高さ約3・5㍍のわらぼっちが3基立っている。わらぼっちは、稲刈り後の稲わらの保存方法の一つ。乾燥後は、牛の餌などに使われる。同町の秋から冬にかけての風物詩だが、農業の機械化などから、作られる数が減っている。

 同町は、ふるさとの魅力ある景観を残そうと、農家と協力して町内の田んぼにわらぼっちを展示するアート事業を行っていて、今回は9か所に35基を展示。展示場所を紹介するマップも製作している。展示は2月末までの予定。深谷さんも同事業に参加している。

 深谷さんのわらぼっちは、昨年10月に作った。杉の木で支柱を立てて、稲わらの束をらせん状に積み上げていく。稲わらの上に乗って踏みしめながら積み上げていくことが必要で、妻の洋子さん(62)が上に乗る役割を担当。1基仕上げるのに、1時間半から2時間かかる。「楽しみで作っているのですが、なかなか大変です」と、笑う洋子さん。

 わらぼっちのマップは、同町ホームページで公開しているほか、同町まちづくり課と、同町観光協会で配布している。

 わらぼっちのマップは、こちら

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