かしてつを考える記念展 写真約100点など 6月に小川文化センター(茨城・小美玉市)
往時の鹿島鉄道(川津さん提供)

  17年前に廃線になった鹿島鉄道の往時を振り返る写真や資料を展示する企画展「かしてつ石岡~常陸小川間 開通100周年記念展」が6月1日から、小美玉市小川の小川文化センターアピオスで開かれる。9日まで。

 鹿島鉄道は石岡から鉾田までの約27kmを結び、通勤通学の足として親しまれたが、利用客の減少で、2007年で営業を終えた。

 企画展は、石岡駅~常陸小川駅間開通から100年になるのを記念したもので、鉾田駅保存会、鹿島鉄道保存会主催、小川南病院共催。

 展示する写真は、筑波山を背景に田園風景の中を走る列車や、線路跡の専用道を走る路線バスの姿など約100点。資料は、開業当時の公文書の複製など。開業当初の蒸気機関車をはじめ、同鉄道を走った車両の解説資料もある。

記念展のポスターを持つ川津さん

 

 8日午前10時~午後3時は、関鉄レールファンCLUBの協力で「鉄道模型運転会」を開催。中庭では、子ども対象の手こぎトロッコの乗車体験も行う。

 9日午後1時~同4時は、シンポジウムを開催。テーマは「鹿島鉄道の83年を振り返る」「廃線後の17年、そしてこれから」。バス会社社長、元かしてつ応援団顧問など5人がパネリストを務める。

 「鹿島鉄道を思い出してもらい、今の同鉄道沿線の公共交通について考える機会にもなれば」とは、鉾田駅保存会副理事長の川津重夫さん(58)。

 入場無料。展示の開場時間は午前9時~午後5時(1日のみ午後1時から)。問い合わせは、鉾田駅保存会へメール(hokota-station@rail.nifty.jp)へ。

 

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