梅を五感で楽しむ体感パーク 梅加工販売の老舗「吉田屋」がオープン(茨城・大洗町)
キッチンカーの看板メニューの梅スイートポテトモンブラン

 梅酒作りをはじめとした梅にまつわるさまざまな体験ができる施設「Ume   Sonare oarai(ウメソナーレ大洗)」がこのほど、大洗町磯浜町にオープンした。1830年創業で、各種梅関連商品を製造販売する「吉田屋」(同町同)が直営する。同社の8代目社長、大山壮郎さん(45)は、「いうなれば梅体感パーク。代々受け継がれた“梅仕事”の楽しさと、最新のオシャレな梅スイーツの魅力も合わせて伝えたい」と話している。

 

梅シロップ体験で、解説する大山さん

 

 敷地内は、「体験」「梅林」「飲食」の3つに分かれる。

 体験ができるのは、通りに面した建物の中。体験内容は、梅酒作りと梅シロップ作り。それぞれ複数用意された梅、砂糖、日本酒などを、体験者の好みに合わせて掛け合わせて作ることができる。1時間弱で仕上げた梅酒や梅シロップの“原型”は自宅に持ち帰って熟成させる。大山さんは、「自宅でも引き続き、梅仕事を楽しんでもらう」。

 建物内に、梅関連品をそろえる土産コーナーもある。併設の工場では、梅の加工風景の見学ができる。

 梅林は、建物を抜けてすぐ。現状は、高さ約1mの梅の幼木が並んでいる。3年ほどで収穫ができるという。ここでは、収穫、剪定(せんてい)体験のほか、農園キャンプを受け付ける構想もある。

 飲食は、施設内に停車するキッチンカーが拠点。購入したものは、中庭ほか施設内各所で楽しめる。看板商品は、梅スイートポテトモンブラン(880円)。原料の栽培から始めた自家製梅の果肉と梅シロップと、県産のサツマイモ「紅あずま」が主原料。梅の甘煮も添えられる。梅の酸味やさっぱり感と、紅あずまの濃厚さが箸(フォーク)を進める。

 体験は事前予約が必要だが、梅林、飲食は、常時利用ができる。体験と見学などを含めた所要時間は1時間あまり。

 

体験施設の外観

 

 入場無料。梅シロップ作り体験(2200円から)、梅酒作り体験(2640円から)。申し込みは同施設ホームページ(https://select-type.com/s/ume_sonare)から。同施設☎070・3052・2282。

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