若者たちの団体が新たな楽しみ方を提案  SUPで水郷再発見(茨城・潮来市)
潮来市の前川でSUPに乗る横地さんら(写真は、いたこミズベデザイン提供)

 潮来市内を流れる前川と周辺の河川で、「スタンドアップパドルボード(SUP)」の体験会が開かれている。SUPは、サーフボードに似た板の上に立ち、パドルでこぎながら水上を進むアクティビティーで、近年人気が高まっている。

 開いているのは、市内の団体「一般社団法人いたこミズベデザイン」が運営する「LOC SUP ITAKO」。水上から市内を眺めることで地域の魅力を再発見してもらい、水辺のにぎわいにつなげたい考えだ。昨夏から始めた。

 体験会は、現在は月に3~4回開催。インストラクターの資格を持つ同団体のメンバーの説明を受けた後、実際に川へ。同市内の川は流れが緩やかなため、のんびりと進める。

 同団体のメンバーは、同市の横地綾人さん(代表、36)、小林正英さん(32)、鹿嶋市の菊池優さん(30)、菊地悠平さん(30)の4人。小林さんは潮来市の地域おこし協力隊で、そのほかの3人も企業のコンサルタントなどの本業を持つ。それぞれ、県外から移住してきたこと、地域活性化に興味があることを共通点に出会った。

 潮来はかつて舟運で栄えた町。「伝統のあるろ舟に対して、現代的なアクティビティーとしてSUPを取り入れたら面白いのではと考えた」と、小林さん。「地域に根ざしているものと共存しながら、時代にあった新しい価値を乗せていけたら」と、横地さん。

 今後は、最大7人が乗れるメガSUPを導入するなどして、魅力を広げていくという。

 体験料は1回1人5000円。同団体のホームページなどから申し込みができる。ホームページのアドレスは、https://loc-sup.com/

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