地域の歩み伝える古地図展 県立歴史館
「常州茨城郡成沢村一郷絵図」。大きさは、畳12枚分に相当する

 水戸市緑町の県立歴史館は、本県の古地図を通して、都市や村の歩みと測量技術の歴史などを紹介する企画展「絵図・地図・アーカイブ図ー描かれた茨城の都市と村ー」を開催している。9月5日まで。

 展示は、絵図、地図、測量器具など約70点。最も古いものは、1600年代に制作された絵図。高萩市出身の江戸時代の地理学者、長久保赤水や、日本全国を測量して「大日本沿海輿地全図」を完成させた伊能忠敬が作成した日本図を紹介する「第1章 赤水図・伊能図」など、6つのテーマに分けて展示。展示品の1つ、「常州茨城郡成沢村一郷絵図」は、縦約3・5㍍、横約5・5㍍の巨大な絵図。1764年に制作された。現在の水戸市成沢町を描いたもので、土地の用途や所有者などの情報が約100年分書き込まれている。

 同館史料学芸部行政資料課の長谷川拓也さんは「地図の変化を見ながら地域に思いをはせてほしい」と話している。

 午前9時半~午後5時(入館は同4時半まで)。月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)。一般350円、大学生180円、70歳以上170円、高校生以下無料。同館☎︎029・225・4425。

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