小田野のパンフ完成 地域住民らが制作(茨城・常陸大宮)
「小田野で歴史散歩を」と、佐藤区長

 常陸大宮市小田野(おだの)区の住民らがこのほど、歴史を味わいながら地区を散歩してもらおうというパンフレット「三浦伝説の里 小田野STORY(ストーリー)」を発行した。

 パンフレットはA3サイズで、持ち歩きしやすいようにコンパクトに折ったもの。中面の中央には、イラストの地図を掲載。相模国三浦大介義明が植え、その後、徳川光圀が命名した2本の杉「三浦杉」がある吉田八幡神社や、山城「小田野城」跡など9か所を地図上で紹介し、地図を囲むように、その場所や周辺の歴史を写真も使って解説した。

 同区では2007年から、健康増進を兼ねて地元の歴史を訪ねて学ぶ活動を行ってきた。昨年は、コロナ禍で活動ができないことなどから、これまでの活動をもとに、歴史散歩が楽しめるパンフレットをまとめることを企画。写真は、同地区に撮影に訪れていた水戸市の小形佳昭さんの協力を得た。

 パンフレットの表紙には、ニリンソウが咲いた時期の三浦神社の写真を大きく掲載した。「地元からも、こんなすてきな花が咲くとは知らなかったという声がある。再発見を楽しんでもらえたら」と、区長の佐藤誠さん(72)。3000部制作し、市内の公共施設や道の駅など15か所に設置している。

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