新サル舎で待つ、本当の日常 かみね動物園
タワーの上で身を寄せながら毛繕いするサルたち

茨城再見聞

 新型コロナの感染拡大防止のため、2月7日までの予定で休園している日立市宮田町のかみね動物園だが、動物たちはいつも通りの冬を過ごしている。昨年12月に移転したばかりのニホンザル舎に暮らす約90匹も、同じだ。

 移転作業は、臨時休園して行われるほど大がかりだった。動物園の動物たちは、ペットとは違い、人間の都合では行動しない。知恵が働くサルが相手となれば、「飼育員とのプライドをかけた知恵比べだった」と、ニホンザル担当飼育員の西川夏実さん(27)。

 新舎の看板的な存在なのが、高さ7㍍で6層構造のタワー。当初、大きなタワーに警戒する様子を見せたサルたちだが、今やすっかり日常の舞台となった。晴れた日には、のんびりと毛繕いするサルたちの姿が、タワーのあちらこちらで見られる。真剣そのものの“する側”と、“される側”のうっとりとした表情もいつも通り。「新舎ではサルたちとの距離がぐっと近くなり、表情もしっかり観察できる」と西川さん。

 休園中の様子はユーチューブチャンネル「かみね動物園」で見られる。動画サイトのユーチューブで園名で検索できる。

 ユーチューブチャンネル「かみね動物園」は、こちら

※この記事の掲載後、同園の休園期間は、「2月28日までの予定」に変更されました。

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